お金を増やす上で絶対に知っておかなければならない概念があります。
それは「複利」です。
「福利厚生」の「福利」じゃないですよ。
この「複利」という仕組みは恐ろしいパワーを持っています。かの有名な投資の神様ウォーレン・バフェット氏も「リッチになりたければ、資産を複利で運用する必要がある」と言っています。
銀行や郵便局にお金を預けていると「利息」が付きますよね?その利息の付き方には2種類あります。
「単利」と「複利」です。
ではこの2つを実際に増え方の推移を見ながら比較してみましょう。
比較条件は元本100万円、年利10%で運用した場合です。元本というのは元のお金で最初に預けるお金の事です。
単利の場合ですが、年利10%なので100万円の10%の10万円が毎年利息として乗っています。
何年経ってもずっと10万円が乗り続けます。
つまり単利は最初に預けた元本だけに利息が乗るという事になります。
次に複利の推移を見ていきましょう。
1年目は100万円で単利と変わりませんが、2年目は単利が120万円に対して、複利は121万円。3年目は単利が130万円に対して、複利が133.1万円となっています。
少しずつ複利の方が増えていきますね。
これは何故かというと、複利は乗っかった利息にも利息が乗ります。
つまり1年は110万円で変わらないものの、2年目は110万年の10%、3年目は121万円の10%の利息が付く事になります。
単利の計算式が100万円+10万円+10万円+10万円+10万円+10万円+・・・なのに対して、
複利の計算式は100万円×110%×110%×110%×110%×110%×・・・という風になります。
足し算かかけ算かの違いなのですが、時間が経てば経つほどすごい差になってきます。
例えば10年目。単利は200万円なのに対して、複利は約259万円。
20年目は単利が300万円なのに対して、複利は約672万円。
30年目は単利が400万円なのに対して、複利は約1,744万円。
40年目は単利が500万円なのに対して、複利は約4,525万円。
50年目は単利が600万円に対して、複利は1億1,739万円となります。
時間が経てば経つほどおそろしい差になっていきますね。50年後に至っては約20倍の差になっています。お金持ちになりたければ複利を使わなければならないという先ほどのバフェット氏の言葉も納得です。
複利を活かすためには次の様な特徴に注意しなければなりません。
①なるべく高い金利で
②なるべく大きい元本で
③なるべく長い時間で
①ですが、いくら複利と言っても今の銀行預金の様な「0.001%」では効果が出ません。世の中10%で回っている商品は五万とありますので探してみて下さい。
②これも①同様、いくら複利と言っても毎月1,000円の積み立てとかでは効果が出にくいです。毎月1万円、2万円でも良いので投資に回して下さい。
③については今見て頂いた通り、10年ぐらいではそこまで効果が出ません。複利の効果が発揮されるのは最低でも20年以上となります。あとは勝手にお金が増えていきますので、放っておけばいいのです。
また、バフェット氏は複利を活かすためには③の「時間」が重要である事も強調しています。
何故なら時間さえあれば複利の効果で誰でも投資で勝てるからです。
よく投資において「時間は最強の武器」なんて言ったりもしますが、実際にそうなんですね。
でも、多くの人がこの「最強の武器」を捨てながら戦場に向かっている訳です。
時間さえあれば勝てるのですから、今すぐ始めない理由はないはずです。
とにかく毎月1万円でも2万円でもいいのでコツコツ投資を始めましょう。
コメント