「大きなお金はないけど毎月少額ならコツコツ資産運用をやってみたい」という方も多いかと思います。
でも少ない資金しかない中で、どんな商品を選んでいいか分かりませんよね?
運用できる資金が少ないなら、なおさら良い運用商品を選びたいものです。
そんな方におすすめの運用商品があります・
「S&P500インデックスファンド」です。
このS&P500インデックスファンドは投資の神様ウォーレン・バフェットが自分の妻にも勧めるというお墨付きの運用商品です。
では、何故このS&P500インデックスファンドが良いのか?解説していきます。
①経済の中心であるアメリカの株で運用できる
まず、バフェット氏は「株式の時価総額は長期的にその国のGDPに収斂(しゅうれん)する」と言っています。※収斂というのは同じような状態に収まっていくという意味で、GDPが上がれば、株価も同じように上がっていくという事になります。
GDPって言うのは国内総生産の事で、難しく言うとその国で生み出された付加価値の総数の事なのですが、すごく簡単に言ってしまうと、その国でどれだけお金が使われたか?っていう経済規模を表す指標の事です。
みんながお金を使えば使う程、GDPっていうのは膨れ上がっていく訳ですね。では各国のGDPの推移を見てみましょう!
見て頂くとアメリカのGDPはリーマンショックの時を除いて、ずっと右肩上がりです。リーマンショックの時下がったと言ってもほんのわずかですね。
GDPというのは「実体経済」って言って実際に物が売れた、お金が動いた数値になります。
一方、日本は?っていうと、バブルが崩壊後の1995年あたりからずっと横ばいです。「失われた30年」と言われ、実体経済が全然伸びてないんですね。当然、日本の国内で物が売れていない、お金が動いていない事になりますので株価にもいい影響はありません。しかも日本はこれから人口が急激に減りますので、国内産業はかなり苦しくなってきます。なので日本の株は投資対象としては厳しい事が分かります。
中国やインドも伸びしろはありそうですが、資金が少ないのであれば、まずは世界経済の中心アメリカの株から始めるべきです。
②1商品で500社の株式に分散出来る
S&P500と言うのは、アメリカの格付け会社スタンダード&プアーズが選定したアメリカの企業上位500になります。
通常株を買う場合、買う会社の分析とか将来的な見通しの予想をして買いますが、初心者が分析をしたところでまず当たりません。
確かに当たる人もいますが、はずす人の方が多いです。そもそも日本人がアメリカの企業の財務諸表なんてまともに読める訳ありません。
S&P500であればアメリカの上位500社全部買う訳ですから、大きくは勝てませんが市場の平均値に近づける事が出来ます。
たくさんの企業の株を買う事で限りなく平均値に近づくというのがポイントですね。特に少額で始める方は大敗は避けたいですよね?
たくさんの株を買ってリスクを減らす手法を投資の世界では分散投資と言いますが、それがこのファンドを買うだけで自動的に可能となります。
③毎月毎月一定額を積み立てる事でドルコスト平均法でのリスク分散が狙える
投資をする際に大きなお金を持っていないといけないって思っていらっしゃる方も多いかと思いますが、その必要は全然ありません。
何故なら、一度に大きなお金を突っ込むのはリスクが高いやり方だからです。
仮に一気に大きな大金を注ぎ込んだとして、その翌日に何とかショックが来て自分の資産が大きく削れたらどうでしょうか?
相当凹みますよね?そんな時にこの「ドルコスト平均法」が使えます。
金融庁のHPからそのまま拝借しました。
まず、1月のある投資信託の一口の価格が10円になっていますよね?そのタイミングで手元に持っている12万円を全投入したとします。
一口10円なので12万円で12,000口買える計算になります。
9月には一口2円になっていますので、12,000口×2円で24,000円にしかならないので、▼96,000円となります。
これが実際に起こったら気が気じゃないはずです。「やっぱり投資なんてやめておけば良かった」って思いますよね?
最終的には一口5円まで戻りましたが、それでも6万円にしかならないので▼60,000円です。依然凹んだままです。
では、今度は表の様に毎月10,000円ずつコツコツ積み立て投資をしたとしましょう。
積立て開始後毎月毎月一口の価格は下がっていくものの、同じ1万円で買える口数(表の購入個数)が増えていってますよね?
9月には2円に落ちていますので、1万円で5,000口買えるようになります。
最終的に一口5円になった時に、トータル27,123口買えていますので、一口27,123円×5円で135,615円と投資金額12万円から+15,615円増えています。最初の月の半値までしか戻っていないのに不思議ですよね?
これは何故かと言うと、価格が高いときに口数を少なく買い、価格が安いときには口数を多く積み上げているからで、この手法を使う事で不要な高値掴みを避ける事が出来ます。
以上の様に資産運用をする際に、まとまったお金は全く必要なく、むしろ少額でも良いので決まった金額をコツコツ積み立てていった方が良い事が分かります。
なのでまとまったお金がなくても全く悲観する必要はありません。
現在(2020年1月)、日本の投資信託でS&P500を扱っているのは、
三菱UFJ国際:eMaxisSlim米国株式(S&P500)
SBI証券:SBIバンガードS&P500インデックスファンド
の2本になりますので、コツコツ積立投資してみてはいかかでしょうか?
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