資産運用を始める際に「一番いい投資方法はないか?」なんて血眼になって探している方がよくいらっしゃいます。
が、おそらくその「一番いい投資方法」は一生かかっても見つからないでしょう。
何故なら、運用商品の性質や運用期間などで様々な特性があり、すべてに長けているものはないからです。
例えば、一般的に何とかショックで株価が下がれば、債券が買われ債券価値が上がり、逆に株式が持ち直せば、債券が売られ債券価値が下がります。
戦争(有事)が始まりそうであれば現物資産の金(きん)の価格が上がります。
1年1年区切って考えれば、株式が良かったり、債券が良かったり、金や先物取引が良かったり、ビットコインが良かったり様々です。
特にビットコインなんかは「億り人」などという言葉が流行った様に儲かった人もいれば、2017年末からの暴落で一気に損した人もいるのではないでしょうか?
なのでどんな時でも優れているという投資対象はありません。
にも関わらず、今流行の投資(実際は投機なのですが)を次から次へ乗り換えて、結局何も上手くいかない方ばかりです。
何故なら、誰かから儲かった話を聞いたという事は、もうそれは「時すでに遅し」なんですね。
でも、友達がFXで儲かったとか、ビットコインで儲かったって思うと「自分も乗り遅れまい」といきなり大金をつぎ込んで失敗してしまいます。
その誰かはもう高値で売り抜いたという訳ですから、そこから皆さんが買えば高値で掴まされることになってしまうので当然儲かりません。
なので確実に儲けようと思ったら、流行の手法に踊らされてはいけないという事になります。
どんな投資対象も短期的にはどうなるかわからないので、やはり長期的に見てパフォーマンスに優れた投資対象に投資する事が重要になります。
では、長期的に優れたパフォーマンスの投資対象は何かというと…
これはジェレミー・シーゲル著「長期投資対象としての株式」からの抜粋ですが、過去200年のデータからすると株式が圧倒的にリターンが大きいです。
このグラフだと分かりにくいですが、1位の株式と2位の債券の間には約810倍ほどの差があります。
なので皆さんが長期的に高いパフォーマンスを得たいのであれば株式を最優先に考えるべきです。
投資の神様ウォーレン・バフェット氏も一般人は「資産の90%をS&Pインデックスファンドに、残りの10%を短期債券に積立て投資をしなさい」と言っていて、これが投資の世界では「最適解」とされています。
ポイントは「一番良い方法」ではなくて「最適解」。一番適した答えという事です。
本当にお金持ちになりたいなら、短期的な数字には一喜一憂せず、長期的な視野に立ってドッシリと構えて資産運用に臨まなければなりません。
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