資産運用を始めるにあたって「そもそも投資信託って何なん?」と思われる方も多い事と思います。
今回は「投信信託とは何なのか?」というところと「投資信託のメリット、デメリット」「おすすめの投資信託」を紹介していきます。
目次
投資信託とは?
そもそも投資信託ってなに?
通常株を買う時、どこかの会社の株をその時市場で取引されている価格で買います。
自分で株を買う場合は、自分でその会社を分析(財務諸表など)したり、市場調査したり、将来性を分析したり、経営者の人柄なんかを参考にその会社の株を買うかどうか決めます。
ところが初心者が自分で分析を行ったところで、まずいい会社の株を掴むことが出来ません。かなり難しい事なのです。
これを投資のプロが代わりにやってくれるのが投資信託です。
プロにお金を信じて託す訳です。
英語ではファンド(Fund、基金)という言い方をします。ファンドというのは「(ある目的のために)みんなから集めたお金」という意味です。
なので、投資信託とファンドは同じ意味になります。また、ファンドを運用するプロの投資家の事をファンドマネージャーと言います。
投資信託には2大きく分けて2種類あります。
「アクティブファンド」と「インデックスファンド」です。
アクティブファンド
「アクティブファンド」は、前述の通りプロが会社分析、市場調査、会社の将来性の分析、株主総会への参加、経営者への面談などの工程を経て、その会社の株を買うかどうか決めます。
また、株買うは1社だけではなくて、数十~数百社の株を買う事が多いです。
例えば、その投資信託を1万円分買えば、その1万円は数十~数百社に分散される事になるので、分散投資の効果が働きます。
個人で何十社~何百社という会社を分析するのはほぼ不可能に近いので、個人で投資を始めるなら投資信託が良いんですね。
インデックスファンド
一方「インデックスファンド」はアクティブ(積極的)と対比して「パッシブ(消極的)ファンド」と言われる場合もあります。
インデックスというのは「指標」という意味であり、例えば日本なら「日経平均株価」、アメリカなら「ダウ平均株価」を指します。
インデックスファンドというのは、この指標を構成する銘柄を全部買うという投資手法を取ります。
例えば日経平均は日本を代表する225社の平均の株価なのですが、日経225インデックスファンドを購入すれば、皆さんの資産は自動的に225社に分散される様な形になります。
指標に連動する事で、会社個別のリスク(個々の会社の倒産リスクや業績悪化リスク)は極限まで下がり、市場リスクに近づきます。
一般的にアクティブファンドよりインデックスファンドの方が分散投資の効果が高いです。
信託報酬について
また投資信託を保有する際、「信託報酬」と言ってファンドマネージャーや運営会社、販売会社が皆さんの資産から運用にかかる費用を持っていくのですが、インデックスファンドの場合はそもそも買うものが決まっていて分析の必要がないことから、分析にかかる経費が少ないので、一般的にアクティブファンドと比べてインデックスファンドの方が安くなっています。
アクティブファンドは銘柄分析に人件費等の費用がかかるので、一般的にインデックスファンドより信託報酬が高めになっています。
費用面でいうとインデックスファンドの方が優位です。
アクティブファンドとインデックスファンドはどちらが良いの?
アクティブファンドとインデックスファンドのどちらが良いかと言うと、プロでも銘柄の分析は難しいと考えられている事から、市場平均を狙うためにインデックスファンドが無難と考えられています。
実際にアクティブファンドの8割はインデックスファンドに負けているという統計もあります。
一般的にはこういった費用面や銘柄選択の難しさから、インデックスファンドが良いという意見が多いです。アクティブファンドの中には良いパフォーマンスを出すものもありますが、初心者がそれを判断する知識はないので、インデックスファンドが無難です。
なので初心者はインデックスファンドをやるべきです。
投資信託のメリット・デメリット
投資信託のメリット
自分で銘柄の分析をする必要がない
実際にこれは一番の難関になりますが、ファンドマネージャーが銘柄を選択してくれるので、その手間が省けます。これを自分でやろうと思うと、サラリーマンをやりながらでは無理で会社を辞めてやらないといけないぐらいの膨大な仕事量になってしまいますので、ファンドマネージャーに任せた方が良いかと思います。
多くの企業に分散投資が出来る
個人で数十社~数百社の会社に投資する事はすごく手間がかかりますが、投資信託なら例えば毎月1万円とか積み立てたお金が自動的に数十社~数百社に分けられるので、分散投資の手間も省けます。
投資信託のデメリット
コストがかかる
信託報酬というコストがかかります。通常株を買った場合、保有している事に対して費用はかかりませんが、投資信託の場合は保有しているだけでコストがかります。
例えば、信託報酬が1%/年の場合、その時の100万円貯まっていれば年間で1万円持っていかれます。1,000万円なら10万円/年、1億円なら100万円/年です。
結構大きなコストですよね。
ですが、最近は信託報酬が0.1%を切る様なインデックスファンドも販売されていますので、そこまで気にならないかと思います。
0.1%なら100万円で1,000円/年、1,000万円なら1万円/年、1億円なら10万円/年となります。
お勧めの投資信託
投資信託は日本で6,000商品ぐらいあると言われます。その中から皆さんが良い投資信託を選ぶのは至難の業です。
そこで投資の神様ウォーレン・バフェット氏が自身の妻にも推奨するというお墨付きのある投資信託を紹介したいと思います。
それは「S&P500インデックスファンド」です。
S&P500とはアメリカの格付け会社スタンダード&プアーズ社が選出するアメリカの上位500社の事です。
S&P500インデックスファンドは、この500社の株全体に投資するので分散効果は絶大です。
また下の図の様に過去長期間高いパフォーマンスを示しています。
日本の投資信託でこのS&P500を扱っているおすすめファンドは
三菱UFJ国際-eMAXIS Slim米国株式(S&P500)
SBI-SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド
の2本です。
SBIの方が若干信託報酬が低いですが、どちらも信託報酬が0.1%/年を切っているので、正直どちらでも良いです。
このS&P500インデックスファンドに毎月積立て投資を行って下さい。
そうすれば複利効果も相まって皆さんのお金を爆発的に増やしてくれるはずですよ。
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