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資産運用・投資【毎月分配型の投資信託ってどうなんですか?】

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銀行などでよく勧められる毎月分配型の投資信託

 

この質問もよく受けまし、実際に某メガバンクなどで勧められて加入している方が多いです。

 

結論から言うと、増やす上で効率が悪いので即刻解約して頂いて構いません

 

何故、そうなのかを解説していきます。

 

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毎月分配型の投資信託がダメな理由➀「複利が働かない」

 

投資信託の中には分配金を決められた期間(毎日、毎月、半年、毎年など)に応じて、分配金を払うものと、分配金を自動的に再投資(分配金でその投資信託を買い増しする)再投資型というものがあります。

 

まず分配型の投資信託ですが、例えば100万円でその投資信託を買って3%/年の分配金が出たとしましょう。年3万円の分配金が貰えます。

 

分配型の投資信託の場合は、決められた機関に応じてこの3万円を支払っていきます。

 

実際には毎日価格が変動するのでザックリになりますが、毎日なら3万円÷365日≒82円、毎月なら3万円÷12か月=2,500円、半年なら3万円÷2=15,000円、毎年分配なら3万円ぐらいになります。

 

投資信託の価格と分配金がずっと変わらず3%なら、30年でおよそ190万円になります。

 

一方、再投資型の場合は同じように3%の分配金が出た場合、それは受け取らずに再投資します。

 

なので103万円になる訳ですね。翌年また3%の分配金がもらえた場合、30,900円の配当金が貰えます。翌年は1,060,900円の3%の分配金がもらえた場合、31,827円の分配金が貰えます。この様にの年月が経過するごとに少しずつ分配金が増えていきます。

 

これが後々どんな効果をもたらすか見ていきましょう。

 

投資信託の価格も分配金の3%もずっと変わらないものとします。

 

分配型の投資信託の場合

5年目   1,150,000円

10年目 1,300,000万円

20年目 1,600,000万円

30年目 1,900,000万円

となります。

 

再投資型の投資信託の場合

5年目   1,159,274円

10年目 1,343,916円

20年目 1,806,111円

30年目 2,427,262円

となります。

 

最初の5年、10年ではさほど変わりませんが20年、30年経ってくると大きく変わります。

 

これは何故かと言うと、毎月分配型は100万円+3万円+3万円+3万円+…のなるのに対して

 

再投資型は100万円×1.03×1.03×1.03×…となるからなのです。

 

足し算で増えていくか?かけ算で増えていくか?どちらが増えるかは一目瞭然ですね。

 

毎月分配型の様な増え方を「単利」、再投資型の様な増え方を「複利」と言います。

 

ちなみに50年経つと

毎月分配型 2,500,000円

再投資型  4,383,906円

 

如何に毎月分配型が増やす上で効率が悪い事がわかります。

 

毎月分配型の投資信託がダメな理由②「元本が減っていく可能性がある」

 

しかしながら、実際には景気が悪くなり分配金が出せなくなる事もしばしばあります。

 

毎月分配型の場合は、そういった時でも分配金を支払わなければならないので、元の元本を取り崩して、分配金を支払う事もあります。

 

例えばいきなり最初の時に分配金3%が払えなかった場合、100万円×3%の3万円が元本を取り崩して支払われる訳です。

 

すると翌年3%の分配金が支払われた場合、97万円×3%=29,100円になってしまいます。

 

したがって、分配型の投資信託では複利が働かないどころか、元本すら減らしてしまう可能性があるのですので、現実的には単利にすらなっていないものも多数あります。

 

こういった元本を取り崩して分配金を払うやり方を「タコ足配当」と言ったりします。

 

再投資型の投資信託では、この様な事は起こりません。

 

結論

 

最初に申し上げた通り、分配型の投資信託はすぐに解約すべきです。

 

置いておいても単利でしかお金は増えませんし、タコ足配当で元本をじりじり減らしてしまう可能性も十分あります。

 

今解約するとマイナスになったとしても、解約して再投資型の投資信託を購入して複利で運用した方が効率的です。

 

もし、某大手銀行さんなんかに投資信託を勧められて加入してしまった場合は、その投資信託が分配型なのか再投資型なのか確認してみて下さい。

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