株が下がっている時は積立て投資を控えた方が良いのか?
よく「今、株が下がっているから積立て投資を控えるべきではないか?」と考える方が非常に多いのですが、実は下がった時も買わないと投資で負ける可能性が高くなります。
下がった時も買う意味
ある投資信託が上のグラフの様にー20から+20までの間を行き来するように価格が動いたとします。
では、この投資信託がプラスになっているときだけ買っていったとします。
ピンク色のところだけ買っていくイメージです。すると…
平均の取得単価がだいたいオレンジの横線ぐらいになります。
つまりプラスに転じるためには、この投資信託の価格がオレンジの線より上に行かなければなりません。
では、上のグラフの様に投資信託がマイナスの時もしっかり買っていったらどうでしょうか?
平均の取得単価が0円付近になるので、それ以上になればプラスになる訳です。
なので下がった時も買わないと、平均取得単価が高くなってしまい不利になります。
お金の事になると当たり前の考えが飛んでしまう
「そんな当たり前の事、言われなくても分かっています」とほとんどの方が思ったと思います。
しかしながら、お金の事になるとこの当たり前の事がスッカリ飛んでしまうんですね。
何故かと言うと「不安」になるからです。マイナスになる事は安く買えるという事でもあるので、積立て投資をしている人には優位な状態であるはずなのですが、やはりお金がマイナスになる事はあまり気分的に、精神衛生的に良くありません。
なので不安から「今マイナスになってるから手を出さない方が良いのではないか?」となってしまうのです。
よく投資は「放ったらかしの人が勝ちやすい」とか「精神力が強い人が勝ちやすい」って言われますが、正にその通りなのです。
下がっても強靭な精神力で乗り切るか、そもそも放ったらかしにした方がマイナスの時もしっかり積立て投資出来るので投資で勝ちやすい訳なんですね。
下がっている時も上がっている時も毎月、毎日とか一定間隔で購入していく手法を「ドルコスト平均法」と言います。
投資の神様からのアドバイス
投資の神様ウォーレン・バフェット氏はドルコスト平均法について次のように解説しています。
設問1
あなたは死ぬまで毎日ハンバーガーを食べ続けたいと思っているが、牛肉の生産者ではありません。
牛肉の値段は高い方がいいですか?安い方がいいですか?
→答えは言うまでもなく、安い方がいいでしょう。
設問2
あなたは今後5年間の収入のある部分を貯蓄し続ける予定で、それを株式投資に振り向けます。
株価は高い方がいいですか?それとも安い方がいいですか?
→今度は多くの人が答えを間違えます。自分たちは当分株式を買い続ける立場なのに、株価が上昇すれば元気になり、下落すれば意気消沈するのです。これでは、これからハンバーガーを買いに行くのに値上がりを歓迎するのと同じで全くバカげています。株価が上がって喜ぶのは今から売ろうとしている投資家だけで、買い続けようとするなら下がり続ける方を喜ぶべきなのです。
毎日食べるものなら安いに超した事はないですよね?でも、多くの方が今積み立てている株が下がると意気消沈してしまうんです。
マイナスになる時は確かに気分の良いものではありませんが、安く買えるという事なので逆に「よっしゃー」って思って下さい。
どうしても株価が気になる場合は、一旦積立て投資の設定をしたら後は一切株価を見ない様にするのもひとつの手です。
色々工夫して自分なりに不安に陥らない方法を探してみて下さい。
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