投資で一番成績の良い人は放ったらかしていた人という事実
投資と聞くと株を売ったり買ったりして利益を出していくものと思っていらっしゃる方が多いですが、これは完全に間違いです。
株本来の役割は「売買差益で儲ける」事ではないからです。
実際に株を売らずにずっと保有している人は投資で勝っています。
これはちょっと前にTwitterで広がった画像ですが、フィデリティという資産運用会社がセミナーの参加者に配った資料です。
注目は一番儲かったのは、売ったり買ったりを繰り返した人ではないという事です。
1位は亡くなっている人で、2位は運用しているのを忘れている人です。
一見この2つは違う様に見えますが、両方とも「放ったらかしにした人」なのです。
では、何故放ったらかしにすると勝てるのでしょうか?
アインシュタインも認める複利の効果
放ったらかしておけば、株価の値上がりが期待できるという記述も良く見かけますが、これも違います。まぁ確かに値上がりは期待できますが、株価の値上がりだけでは大して増えません。
何故放ったらかしが良いかというと、複利の効果にあります。
この複利というのは、あの相対性理論を発表したアインシュタインが「人類最大の数学的発見」とまで言わしめる絶大な効果のある仕組みです。
複利法とは、元金によって生じた利子を次期の元金に組み入れる方式であり、元金だけでなく利子にも次期の利子がつく。Wikipedia「複利」より
対するものとして単利というのがあります。
元金だけを利子の対象とするもの。Wikipedia「複利」より
つまり、100万円を銀行かどこかに預けて、3%の利息を付けてくれた場合、
単利は何年経っても元本にしか利子がつかないので、毎年3万円の利息が乗る事になります。
複利は乗っかった利子にも利子が乗るので、
1年目は100万円×3%=30,000円
2年目は103万円×3%=30,900円
3年目は106.09万円×3%=31,827円
という風に利息がどんどん増えていきます。ちなみにこれを30年繰り返すと
242万7,262円になります。元金100万円の約2.4倍、+140万円となりました。
単利だと190万円にしかなりません。
株で複利効果を得るには?
株で複利効果を得るためには、どうすればよいかと言うと…
利子が乗る場合とちょっと感覚が変わります。
「元金によって生じた利子を次期の元金に組み入れる方式」というところに注目して頂くと、株の場合は利子は配当金であり、この配当金を元金に組み入れる、つまり配当金で株を買いましする事を意味します。
株の場合は、配当金を再投資する事で複利効果が得られます。投資信託の場合は分配金を再投資する形になります。
つまり、複利で増えるのは配当利回り(1株当たりの配当金÷その時の1株当たりの株価)になります。
決して株価が複利で増える訳ではありません。株価は何年経ってもマイナスになる事はありますが、一旦積み上げた株数(投資信託なら口数)は絶対に減りません。
世の中には年10%以上増えるものもザラにあります。
仮に年10%の複利で回した場合、100万円を30年間運用すると、約1,744万円になります。
これが複利の効果です。
よく借金して首が回らないという方の特集をテレビとかでやっていますが、借金も複利で増えます。だからどんどん返せなくなってくるんです。利息だけ払うので精一杯とかそういう事になります。
複利は敵に回すと恐ろしいですが、味方に付ければ自分の資産を莫大に増やしてくれます。
ちなみに途中で株を売却してしまうと、この複利効果が得られません。つまり売ったり買ったりを繰り返すと複利が働かず大して増えなくなります。それどころか売買を繰り返せばその分だけ売買手数料で資産が削られていきます。
だから放ったらかしがベストなのです。
お勧めの商品は?
もらった配当金でその株を買い増しするというと少し面倒に感じるかと思いますが、今から紹介するインデックスファンド(投資信託)であれば、自動的に分配金が再投資されますので、放ったらかしで構いません。
おすすめの商品は
三菱UFJ国際:eMAXIS Slim米国株式(S&P500)
SBI:SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド
です。信託報酬も0.1%を切っていますのでかなり安いです。
まとめ
①投資で一番良い成績を収めるたのは放ったらかし投資をした人である
②何故、放ったらかしが良いかと言うと複利の効果が得られるからである
③売買を繰り返しても複利効果は得られない。従って、売買を繰り返しても大して増えない。
④紹介したインデックスファンドを購入すれば分配金は自動的に再投資され、複利効果が得られるので放ったらかしで良い。
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