投資と投機は根本的に違う
多くの日本人は「投資」と「投機」の区別がつきません。
これは日本で投資教育をしていないからに他ならず、ある意味仕方がないかも知れません。
皆さんは株で儲けるというと、どういったイメージをするでしょうか?
「安く買って高く売って差額で儲ける」と思ってらっしゃる方が多いでしょう。
それは投資でしょうか?投機でしょうか?
分かりやすく解説していきます。
投資とは?
まず、皆さん御用達Wikipediaにはこう書いてあります。
投資とは、主に経済において、将来的に資本(生産能力)を増加させるために、現在の資本を投じる活動を指す。
まずは用語の説明をすると資本とは事業の元になるお金の事です。
投資というのは、この資本を増加させていくものだと言っている訳ですね。
これを農地で例えてみましょう。
皆さんが今から農業を始めるとして、まず土地を買いますよね?まずこの土地が資本になります。
さて農業を始めるにあたって皆さんはまず何を考えますか?
・何を作ったら儲かるか?
・どういうローテンションで農作物を作れば効率が良いかな?
如何に効率よく儲けられるか?という事を考えるかと思います。
そして得られた利益で、資本を増強していく。つまり農業でいうと土地を増やして収穫高を上げていくという事になります。面積が増えれば生産能力が上がりますよね?。
これをどんどん繰り返していって、資本を増強していく。これが投資です。
投機とは?
Wikipediaにはこう書いてあります。
投機とは、短期的な価格変動の目論見から、利益を得ようとする行為。
つまり、売ったり買ったりして利益を出していくという方法です。
先程、農業を始めようと思った時は、いかに効率よく生産できるかどうかを気にしていたと思いますが、そんな事をすっ飛ばして、「この土地がいくらで売れるか?」というところにフォーカスしています。
本末転倒ですよね?
農業で言うとおかしなことが分かると思いますが、多くの方が株と言うとこのイメージしか持っていません。
「安く買って高く売る」という事ですね。日本人の99%は株に対してこう思っている事でしょう。
投機はやってはいけない
一般的に投機はギャンブルと言われています。何故かと言うと、先ほどの例で言うと、買った土地がいくらで売れるかなんて誰にも分からないからです。
当然、株も将来どうなるかなんて分かりません。過去のチャートを研究しても、将来その通り動くとは限りません。
結局ハイ&ローのギャンブルにしかなりません。皆さんはギャンブルはやってはいけません。
農業で言うと収穫高で土地を増やして生産能力を上げていく、株の場合は配当金を再投資して(再び同じ株を買い増しする)株数を増やして次期の配当金を増やしていく。これが投資です。
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