投資はギャンブルなのか?
よく投資はギャンブルだと思われている方がいらっしゃいますが、根本的に違います。
ちなみに「投機」という言葉もあるのですが。ご存知でしょうか?
今回は投資、投機、ギャンブルの違いを解説していきます。
投資とは?
Wikipediaにはこう書いてあります。
主に経済において、将来的に資本(生産能力)を増加させるために、現在の資本を投じる活動をさす。
ポイントは資本(生産能力)を増加させるというところです。
投機とは?
同じくWikipediaにはこう書いてあります。
短期的な価格変動の目論見から利益を得ようとする行為
投資と投機では全然違う事が書いてありますね。
ギャンブルとは?
同じくWikipediaから
金銭や品物などの財物をかけて(偶然性の要素が含まれる)勝負を行い、その勝負の結果によって、負けた方は賭けた財物を失い、勝った方は財物を得る、という仕組みの遊戯(ゲーム)の総称である。
この様に投資、投機、ギャンブルはそれぞれ違う意味である事を理解して頂ければと思います。
皆さんがやるべきなのはどれか?
当然、ギャンブルはやるべきではありません。何故なら参加した時点で、参加者全員で言うと負けが確定しているからです。
ちなみに
宝くじ 還元率約50%
公営ギャンブル(競馬、競輪、競艇など) 還元率約75%
パチンコ 還元率約85%
一見健全なようにみえる宝くじですが、宝くじは皆さんが賭けた金額の50%しか戻ってこないんですね。
増やす上ではものすごく効率が悪い事が分かります。こういったものはやるべきではありません。
従って投資か投機かどちらかという事になります。
先程のWikipediaの説明では分かりにくかったと思いますので投資と投機を農地に例えて図解していきます。
仮に皆さんが農業を始めるとしましょう。
まず、何を考えますか?
「何を作ったら儲かるかな?」?」
「どうやったら効率よく生産できるかな?」
なんてことを考えるのではないでしょうか?
投資の考えでは、それで得られた利益で土地を増やしていきます。
そうすると土地が増えた分、翌年の収穫高が上がりますよね?
これが資本(この場合農地)、生産能力(この場合収穫高)を増やしていくという意味になります。
何もギャンブル的な要素はありません。
一方投機はというと?
買った土地がいくらで売れるかというところにフォーカスしています。
おかしな考え方なのはお分かりになりますでしょうか?
皆さんは今から農業で稼ごうといている立場なのに、一番大事な土地を売ろうとしている訳です。
しかも買った土地が、それより高く売れるかなんて運でしかありません。
運任せで勝てる自信があるならそれも良いでしょう。皆さんは勝てる自信がありますか?
自分は運が悪いと思ったらやるべきではないですね。
しかも売れたとしても、その後どうやって稼ぐんですか?っていう話です。その後も稼ごうと思ったら、また土地を買って高く売る事を目指さなければなりません。
根本的に投機は普通の人がやるべきことではないのです。
ところがこれを株式に置き換えるとどうでしょうか?
株って安く買って、高く売って利益を出すんでしょ?って思っていらっしゃる方がほとんどではないでしょうか?
突然、投機的な考え方になってしまします。
何故かと言うと、株式で投資するやり方が分からないんですね。
実は株を買うというのは、株券を買うのではなくて、その会社の所有権を買うという事なのです。
その株式を売買するという事は、その会社を売買するという事。先ほどの農業の例で言うと、農地を売買してしまっている訳です。
投資というのは、例えば株だと購入した株式(農業で言うと農地)から生まれる配当(農業だと収穫高)で更にその株式(農業でいうと農地)を購入していくというものです。
これが資本、生産能力を増強していくという事になります。
投資は長く続ければマイナスになる可能性は低いです。
従って皆さんがやるべきなのは運任せの投機ではなく、投資という事になります。
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