投機はやってはいけない!
多くの日本人は投資と投機の区別がつきません。※投資と投機の違いについては私の過去のブログを参照下さい。
実は世の中で億万長者と言われている人達は、投機はやっておりません。
今回は私が読んだ書籍の中でこういった記述がされている部分を抜き出して紹介します。
ベンジャミン・グレアム
『過去50年以上に渡る経験と市場観察によればテクニカルアプローチ*によって、長期的に利益を上げたものなど一人もいない。』※「賢明なる投資家」より
*テクニカルアプローチ:株価チャートなどを分析して短期的に売買を繰り返す事
ウォーレン・バフェット
『長期保有こそ「投資」であり、短期間で売買を繰り返して利ザヤを稼ぐ「投機」とは違う。』
※「1分間バフェット」より
『10年間株を持ち続ける勇気がないなら、10分でも株を持とうなどと考えるべきではない。』※「1分間バフェット」より
『理想の保有期間は永遠だ。』※株主総会で株主にあてた手紙より
『株から株へと無節操な乗り換えを続ける。株価を裏付ける実収益がなく。近い将来の暴落が確実なビジネスを実際の価値とかけ離れた値段で買う。取引手数料で財産をどんどん目減りさせ、資産マネージャーのふところをその分だけ温かくする。投資先を詳しく調査するという宿題を怠け、ファンダメンダルズ(基礎的要因)が良好な銘柄だけでなく、市場で人気化している株にやみくもに飛びつく。お手軽で手っ取り早い儲け話の味が忘れられず、返済能力以上の資金をギャンブル的な投機に注ぎ込む。株価を押し上げる祭りがすでに終わり、自分だけが取り残されたのではないかとパニックに陥り、笑ってしまうほど安い値段で持ち株を手放す。株式投資というのはビジネスの一部を買うことであるという合理的な考え方をとらず、感情に任せた投資を行う。近視眼的な利益追求にとらわれ、ビジネスの長期的経済性を見失う…。』※「バフェットの教訓」より
『投資家はビジネスの一部を買って成長を見守り、投機家は株価の短期的値動きをサイコロの目で占う。投資と投機のうち、片方はあなたを超大金持ちにする。そして、もう片方はサイコロを振るファンド運用者を超大金持ちにする。』※「バフェットの教訓」より
リチャード・テンプラー
『投機的な考えはお金持ちになるには不向きだ。危険が大きく、よくわからずに手を出すと大変なことになる。(中略)「このニュースが出たから」とか「昨日はこう動いたから明日はこうだ」などという雑念は無視すること。そして何より一夜にして大儲けしようという考えは捨ててもらいたい。』※「できる人のお金の増やし方」より
トマスJスタンリー、ウィリアムDダンコ
『私たちが調査した億万長者の95%が株を有しており、大半の人が資産の20%以上を上場株に投資している。だが頻繁に株を売ったり買ったりしているわけではない。株価市場の上げ下げを毎日追っているわけではない。証券会社に毎朝電話してロンドン市場の様子を聞く人はほとんどいない。新聞の記事を読んで売買することもない。(中略)株を頻繁に取引する億万長者を見つけるのは至難の技だ。』※「となりの億万長者」より
デヴィット・ビアンキ
『ウォーレン・バフェットについて、あるいは彼がどうやって投資銘柄や企業を決めているかについて調べてみるといい。彼は買った株を長い間持ち続けていて、他の人たちみたいにしょっちゅう売ったり買ったりしないんだ。彼について読んだり、テレビのインタビューを見たりすると、すごくいい勉強になる。歴史上最高の投資家の一人だからね。』※「13歳からの金融入門」より
アルカド
『甘い話に乗る者や、一獲千金を狙う者から、お金は逃げていく。』※「バビロンの大富豪」より
マンガ版はこちらがいいと思います。
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本多静六
『手っ取り早く成功せんとする人は、手っとり早く失敗する人である。真の成功には速成もなければ、裏道もない。あせらず怠らず、長い道を辛抱強く進んでいくよりほかはない。』※「私の財産の告白」より
『貯金とアルバイトで雪だるま(複利運用の事)の芯を作る。さて、このあとどうするのか?これからが「致富の本街道」である。新しく積極的な利殖法を考える事である。それは断じて「投機」ではない。「思惑*」ではいかん。あくまで堅実な「投資」でなければならないのだ。※「私の財産の告白」より
*「投機」は英語で「speculation」と言い、「推測する、思惑」という意味があります。
ロバート・キヨサキ
『大抵の人は手っ取り早くお金持ちになりたくて投資をする。だから真の投資家ではなく、ただの夢見る人、バクチ打ち、ギャンブラー、ペテン師になってしまうんだ。』※「金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラント」より
おわりに
いかがでしたでしょうか?
短期的、近視的な結果を求めて投資(実際はそれは投機なんですが)を始める人が多いですが、実際億万長者と呼ばれる人達は、コツコツ堅実型が多いです。
何故なら短期間でお金持ちになれる方法と、短期間で貧乏になれる方法は表裏一体だからです。
お金持ちはそんな危険な橋は渡りません。
そんなやり方で素人がプロやAIに挑んだらどうなるか?お金持ちの人は知っています。
今から投資を始める人、過去に失敗してしまった人はこれらの言葉をしっかり肝に銘じて、どっしり構えてゆっくり確実にお金持ちになる事を考えて下さい。
紹介した本はどれも素晴らしい内容ですので、何度も読んで理解を深めて頂ければと思います。
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