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資産運用・投資【山崎元さんの投資法はどうなのか?】

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山崎元さんの投資方は良いのか?

 

「山崎元さんの投資法ってどうなんですか?」ってよく聞かれます。

 

結論から言うと私はやりません。

 

山崎元さんの投資法は、預貯金、10年変動金利債券、国内株式、外国株式に分割投資する手法なのですが、常々言っている通り(私の他のブログ参照)、こういった分散投資はパフォーマンスが悪いです。NISAやiDecoを使えば税制の優遇が得られますが、それでもパフォーマンスは悪いです。

 

ちょうどGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人、我々の公的年金を運用している機関)が似たような手法を取っています(2019年末時点で国内株式25%、外国株式25%、国内債券35%、外国債券15%)が、2001年の運用開始以降、年利回り3.23%とけっして良い成績とは言えません。

 

ところが初心者は極度にリスクを恐れて、こういった手法が良いと思いがちです。

 

「ローリスク・ローリターンでいいんです」っていう人ならいいかも知れませんが、それでも長期的な観点から言うとナシですね。

 

皆さんが取るべき手法は?

 

ではどうすればよいか?という事なんですが、まず資産運用の前に知ってもらいたい事があります。

 

モデリングっていう手法があるんですが、これは「結果が出ている人のマネをする」というとても原始的な手法です。

 

例えば、プロサッカー選手になりたいのであれば、メッシやクリスティアーノ・ロナウドのプレーをマネてみる。プロ野球選手になりたいのであれば、ゴジラ松井やイチローのマネをしてみる、といった手法です。

 

ポイントはちゃんと「結果が出ている人」のマネをしなければなりません。営業で一番になりたいのに、営業で結果が出てない人のマネをしていては一向に一番になれません。お手本になるものがないと、どこを目指してよいのか分からなくなるからです。

 

皆さんがお手本とすべき人は?

 

残念ながら山崎元さんの資産は公表されていたいので結果が出ているかどうかも分かりません。

 

では投資の世界で間違いなく結果を出している人と言えば誰かと言うと、2018年の世界長者番付3位のウォーレン・バフェット氏です。バフェット氏は840億ドル。1ドル100円なら8兆4,000億円ですね。バフェット氏はこの資産をたった一代で築き上げた訳です。

 

バフェット氏の手法はこんな感じです。一部の優良企業に集中投資し、基本的にはバイ&ホールド(買い持ち戦略、一度買ったら基本的に手放さない)をする。

 

「おいおい素人が優良企業を見分けれる訳がないだろ?」って思われますよね?当然、バフェット氏自身も自分の投資知識と一般人の投資知識が違う事は分かっています。

 

なので、バフェット氏は一般投資家に対して次のようにアドバイスしています。

 

「資産の90%をS&P500インデックスファンドに、10%を短期債券(アメリカ)に積立て投資をしない」

 

S&P500インデックスファンドの優位性

 

S&P500インデックスファンドの過去の利回りを見てみると…

これはジェレミー・シーゲル著「株式投資の未来」からの抜粋です。良いデータ(信頼できるデータ)がなくてちょっと古いデータになりますが、1958年からの2002年のS&P500の年利回り(配当再投資込)は11.18%になるそうです。GPIFの運用結果とは大きく違いますね。

 

当然、リスク(不確実性)のある事なので、今後もこの利回りを約束する事は出来ませんが、世界の人口が増えていく事を考えるとそこまでパフォーマンスは落ちないでしょう。

 

日本株を資産に組み入れるべきか?

 

一方、日本は人口が減り、GDPが減る事が予想されています。

 

バフェット氏は次のようにも言っています。

 

「株式の時価総額は長期的にその国のGDPに収斂する」

 

GDPが増えないという事は経済成長していないという事になるので、株価にもいい影響を及ぼしません。

 

日本の人口が減ると、どんどん需要を海外に依存せざるを得なくなります。となると今まで以上に株価は為替に依存するような形になり、円高で赤字→株が下がった時に配当出ない→再投資できない→複利効果が薄まる、という負のスパイラルに落ちやすくなります。

 

特に日本の企業は「株主軽視」と言われているので投資する価値は全くないと考えます。株主優待、持ち株会、(最高)顧問や相談役という意味不明な役職の存在、これらは株主に対してマイナスにしか働きません。複利を活かす上で邪魔にしかならないからです。

 

なので私は日本株は一切資産の中に組み入れておりません。

 

また長期で保有した場合も、アメリカ株の方が安定します。

保有が1年、2年、5年とか短い期間だと、リスク(不確実性、価格のブレ)は株式が一番大きいですが、10年で大差はなくなり、20年以上保有した場合は株式を短期債券のリスクは同等になり、30年保有すると株式の方がリスクが小さくなります。

 

なので価格を安定させるために債券を入れるというのも、時間さえ味方につけれれば必要のない投資なのです。

 

また、山崎さんは日本株を株式のポートフォリオに40%入れている事について、「バリュー(企業の業績に対して株価が過小評価されている状態)は狙えなくても、低成長なりの株価が形成されているのではないか?」という様な事をおっしゃっていますが、過小評価されて株価が低いのと、本当に将来の見通しが悪くて株価が低いのは意味が違います。

アメリカのGDPは着実に右肩上がりなのに対して、日本のGDPはバブルが崩壊(1990年頃)して以来横ばいです。

 

しかも日本は人口が減り、これから国内でどんどん物が売れなくなってきます。既に高い経済成長は期待できない状態なのです。バフェット氏の言葉通りなら、GDPが伸びないので株価も伸びてこないのです。

 

過小評価されている(もしくは低成長なりの評価がされている)のと、本当に先行きが悪いのは全然違います。。

 

まとめ

①GPIFの運用結果を見る限り、運用資産の中に債券を入れると利回りが悪くなる。従って、山崎元さんの資産配分でも同じように利回りは悪くなる。

②お手本とすべきは結果が出ているかどうか分からない人ではなく、間違いなく結果を出している人の方である。

③S&P500を中心に投資すれば高い利回りが得られる。

④時間さえ確保できるのであれば、債券を取り入れる意味はほぼない。

⑤日本は既に高い経済成長が難しい状態にあり、投資対象とすべきでない。

 

最後にアマゾンCEOのジェフ・ベゾス氏とウォーレン・バフェット氏の興味深いやりとりを紹介します。

 

ジェフ・ベゾス「何でみんなあなたの投資手法をマネしないんですか?」

ウォーレン・バフェット「ゆっくりお金持ちになりたい人なんていないよ」

 

残念ながら、ほとんどの人がお金持ちになる事に焦り、大きな取り返しのつかない失敗をして市場からフェードアウトしていきます。

 

もし皆さんが本当に結果を出したいなら、バフェット流でいくべきなのです。但し、すぐに個別株に取り掛かるのは失敗する可能性が高まりますので、S&P500→セクター別ETF→個別株という風にステップアップしていって下さい。別にずっとS&P500だけでも何ら問題はありません。

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