個別株と投資信託はどう違うか?
投資手法でいう【個別株】というのは、自分でどの銘柄(会社)を買うか決めて購入する手法の事を言います。
【投資信託】というのは、銘柄(会社)の選択をプロに任せるものです。その投資信託を購入すると、皆さんから集めたお金でファンドマネージャーという運用のプロが銘柄を選択して購入します。ちなみに投資信託の事を英語では「ファンド(基金)」と言います。
また、一概に投資信託と言っても種類がいくつかあります。
まず、アクティブファンドです。アクティブというのは積極的という意味で、アクティブファンドというのは先ほど投資信託のところで話した通り、ファンドマネージャーが銘柄を選択して個別株を購入します。
対してインデックスファンドと言うのがあり、これはアクティブに対してパッシブ(消極的)ファンドとも言われます。これは例えば日経平均ってありますよね?日経平均というのは日本を代表する225社の平均の株価の事です。インデックスファンドというのは、この225社を全部購入するという手法です。インデックスは指標という意味であり、日本でいうと日経平均株価(日経225)に連動する様な運用結果を目指すものです。
アメリカならS&P500インデックスファンドと言ってS&Pグローバルレーティングという会社が選定するアメリカの上位500社の株を全部買うというものもあります。
また、前述のアクティブファンドの中にも2つの手法があります。グロース株投資とバリュー株投資です。
グロース株投資のグロースというのは「成長」と言う意味で、今から成長しそうな会社の株を買う手法です。
バリュー投資のバリューというのは「割安、お値打ち」と言う意味があり、現在の企業収益に対して、株価が低いもの、評価が低いものを狙って株を買う手法です。
アクティブファンドとインデックスファンドどちらが良いのか?
まずアクティブファンドですが、プロでも今から儲かる株を選択するのは至難の業なのです。プロでも長期的にみた場合、インデックスファンドに勝てる確率は2~3割と言われています。それぐらいプロでも長期的に市場平均に勝ち続ける事は難しいのです。
もちろんアクティブファンドの中にはインデックスファンドに勝っているものもありますが、これからもずっと勝てる保証もないのでインデックスファンドが無難という事になります。
個別株とインデックスファンドはどちらが良いのか?
アクティブファンドでプロでも運用が難しい事を説明しましたが、当然それを初心者がやったらどうなるか?っていう話ですよね。当然、初心者が銘柄選択をして儲かる株を見つけるのは相当難しい事なのです。従って負ける可能性が高くなる訳です。
また自分で個別株を買う場合、分散投資も自分でやらなければなりません。自分一人で何十社、何百社という株を買って分散しなければならないのですが、これが相当面倒臭いです。自分のプライベートの時間を大きく割かなければなりません。皆さんの生活は投資がメインではなくて、自分のためであったり、家族のために過ごすために普段仕事をしている訳で、自分で分散投資をしていたらプライベートな時間を持てなくなります。
インデックスファンドであれば、皆さんが毎月積み立てたお金を自動的に何十社、何百社と分散してくれますので、自分で分散するという手間が省けます。
なので初心者はインデックスファンド一択で良いです。その後に勉強する気があれば個別株にも手を出しても良いかも知れませんが、プロでもなかなか勝てない事を考えるとずっとインデックスファンドで良いと思います。
どのインデックスファンドが良いのか?
いくらインデックスファンドが無難といっても、そもそもお金を増やす事が出来ないと意味がないですよね?
残念ながら今の日本は人口が急激に減る事が予想され、高い経済成長が見込めない状態です。人口が減ればその国の中で消費が落ち込みますので、当然株価にもいい影響がない訳です。
当然、数ある会社の中には伸びていく会社、沈んでいく会社あると思いますが、アクティブファンドのところで述べた通り、初心者が伸びていく会社を見極めるのは非常に難しいです。
一方アメリカの経済は右肩上がりに伸びています。これは人口も増えていますし、インフレ(物価上昇)も起こっているからです。また、アメリカは世界的企業をたくさん有しており、人口が増えれば増えるほどその恩恵を受ける事が出来ます。
なので初心者は先ほど紹介したアメリカの上位500社に分散投資するS&P500インデックスファンドがベストです。
S&P500インデックスファンドの優位性は私のブログの他の記事で紹介しておりますので、そちらも参照して下さい。
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