初心者は個別株をやるべきか、投資信託をやるべきか?
こういった議論はネットや雑誌でよく見かけます。
投資信託は手数料が取られて、もったいないから個別株が良い何て言うのもよく見かけます。
しかしながら、初心者は絶対に個別株をやるべきではありません。
何故なら、「どの会社が当たるか」は運次第であり、ギャンブルの要素が高くなるからです。
投資には必ず「リスク(不確実性)」が伴い、投資をするにあたってはそのリスクを如何に減らすか?というところがポイントになってきます。
初心者が個別株を買うとどんなリスクがあるのか?
例えば、皆さんが気に入った会社があったとして、その1社の株のみを買ったとします。
仮にその会社が潰れてしまってしまったらどうでしょうか?その株が価値がゼロになってしまい、もし資産の多くをその株に投入してしまったっ場合、資産がゼロになるので悲惨な事になります。潰れなくても業績が悪くなって株価が大きく下がってしまうという事もあり得ます。
初心者がよくやりがちな1社の株だけ買うというやり方は非常に危険が大きいです。
では、投資する会社を2つに分けたらどうでしょうか?1社潰れても、損失は50%です。3社なら1社潰れた時の損失は33%です。
1社 100%
2社 50%
3社 33%
4社 25%
5社 20%
10社 10%
20社 5%
50社 2%
100社 1%
この様に分散すればするほど、1社が潰れた時の損失は小さくなります。
では分散投資するために100社の株を自分で購入したらどうか?という事なのですが、さすがにめちゃくちゃ面倒臭いです。
いちいちやってられません。こういった問題を一発で解消してくれるのが投資信託です。
投資信託の有効性
投資信託はファンドマネージャーという運用のプロが、皆さんから集めたお金で何百社、何千社という株を購入して分散してくれます。
例えば、日経225インデックスファンドというのがありますが、これは日経平均株価を構成する225の社の株を全部買うという投資信託です。
皆さんは毎月1万円とか積み立てたお金を自動的に225社に分散してくれるわけですね。
このインデックスファンドというのは、例えば日経平均株価に連動するような日経225インデックスファンドやアメリカのS&P500指数に連動するようなS&P500インデックスファンド、世界株式のMSCI指数に連動する世界株式インデックスファンドなどがあります。
このインデックスファンドを利用する事で会社個別のリスクを市場のリスクまで極限に下げる事が出来ます。
自分が買った会社の業績が傾いたとか、潰れそうとかそういった事は全く考えなくて良くなります。
例えば今、コロナウィルスで世界的に株価が大きく下がっていますが、実際儲かっている会社もあるんですね。
一般の小売業は業績が厳しいですが、ネット通算のアマゾンや動画定額制サービスネットフリックスは業績を伸ばしています。家に籠っているのでネット関係が強くなります。
外食産業も業績は厳しいですが、食料品スーパーのウォルマートやコストコは儲かっています。外食しないからといって、人が何も食べない訳はなくて、どこかで何かを買って食べますので、食料品が消費される総量というのは言うほど変わらないんでね。
石油も外出自粛で消費が減り厳しいです。でも売る方にとっては価格が下がるのは厳しいですが、逆に買う方は安いにこしたことはありません。コストダウンが見込めます。
生活必需品やヘルスケア部門も不況の影響は受けにくいです。不況だからと言って、トイレットペーパーやティッシュが売れなくなる、食器用洗剤や衣類洗剤が売れなくなるなんて事はないですし、不況だからと言って高血圧の薬が売れなくなるとか、病気をしなくなる事はありません。また、コロナウィルスでマスクや消毒液などはめちゃくちゃ売れています。
この様に、一つの会社だけ買うと、自分が買った個別の株は好不況にダイレクトに左右されますが、市場全体の株を買っておけば、好況の株、不況の株をひっくるめて平均が取れます。
まとめ
特に初心者は大きく儲けようとせず平均を取るべきです。
投資信託、とりわけインデックスファンドであれば市場の平均値をとる事が出来るので、一発で個別株のリスクを解決する事が出来ます。
でも商品がありすぎて分からないという方は、個人的には世界経済の中心であるアメリカのS&P500インデックスファンドへの積立て投資をお勧めしますが、世界全体に投資をしたい場合は、世界株式インデックスファンドに投資するのも良いかと思います。必ず毎月一定額の積立て投資を行って下さい。
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