何故、日本株ばかり投資するのは良くないのか?
投資をする際に自分の国の株ばかりに投資をする「自国バイアス」というのがあります。
バイアスは偏りや傾向の事を言います。自国の株ばかりに投資したくなる傾向があるという事ですね。
当然、日本人なので「外国の企業の事なんて良く分からない、日本の企業の方が分かりやすいし、安心感もある…」という意見は分からなくもないです。
しかしながら投資をするにあたって、海外への投資は避けられないものになります。
今回はその理由をいくつか挙げていきます。
日本の将来にはあまり明るい要素はない
日本はこれから急激な少子高齢化を迎え、人口がどんどん減っていきます。
まず出生数は
2017年 94.6万人
2018年 91.8万人
2019年 86.4万人
という風に右肩下がりが止まらないどころか、減り方のペースが早くなっています。
人口の自然減は
2017年 33.7万人
2018年 42.4万人
2019年 51.2万人
こちらも下がり方に歯止めが効きません。
さて、そもそも人口が減るとどうなるか?という話なのですが、人口減は日本の経済にとって大きくマイナスに働きます。
人口が減ると単純に国内での消費が鈍ります。この場合の消費というのはお金を使った量の事です。
人口が1億人より、2億人の方が消費が多いのは当然分かりますね?人口が多い訳ですから。
日本はかつて高度経済成長で大きく人口を増やしてきたため経済が大きくなっていきましたが、これからの日本ではこの逆の事がおります。
当然、株は将来利益を出してくれる会社のものを買うべきですが、それが期待できなくなっているという事ですね。
株価の将来を占う指標としてGDP(国内総生産)というのがあります。
GDPは厳密に言うと、生み出された付加価値の総数ですが、簡単に言うとその国でどれだけ物やサービスが売れたか?という経済規模を表す指標です。
1990年のバブル崩壊までは日本のGDPは上がっていましたが、そこからあまり人口が増えていないのでGDPも伸びていません。
しかも、これから人口は減っていきます。
したがって、日本経済の将来に明るい要素はないのです。
世界の人口は増え続けている
一方、世界の人口は?というと
おそらく、我々が生きている間はずっと増え続けます。
当然人口が増えればより多くのお金が動く事になります。
なので、日本の様に人口が減っていって経済成長が見込めない国に投資するのではなく、今から成長が期待できる、つまり、これからも人口が増えていくところに投資すべきなのです。
まとめ
人口が減り、経済成長があまり期待できない日本にばかりに投資せず、人口が増えて経済成長が見込める全世界に投資をしましょう。
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