負けるのが怖くて資産運用(投資)に踏み込めないという方が多いかと思います。
実は投資にはルールがあって、それが守られていない人が多いんですね。だから日本人の多くは投資で負けます。
そのルールとは「分散投資」です。このルールを守れば、負けは限りなく少なくなります。
では分散投資にはどのような方法があるでしょうか?
大きく分けて
①銘柄分散
②地域分散
③時間分散
の3つです。
まずは①の銘柄分散ですが、例えばある会社の株を1社だけ買うとして、その会社に資産の100%を投資したとします。
仮にその会社が倒産してしまったらどうでしょうか?資産の100%を失ってしまう事になります。
では、1社じゃなくて3社に分けたとしましょう。1社潰れても約33%のダメージで抑えられます。
5社に分ければ、1社潰れた時のダメージは20%ですし、10社に分ければ1社潰れたのダメージは10%になります。
この様に資産を分散させればさせるほど、会社個別のリスク(倒産リスクや業績悪化リスク)がどんどん減っていきます。100社に分ければ1社潰れた時のダメージは1%です。
これを自動的に可能にするのが「インデックスファンド」です。
インデックスファンドというのは、例えば日本であれば日経225インデックスファンドの様に日経平均を構成する225社の株式を全部買うという手法を取っています。
市場全体を買う事によって、会社個別のリスクが極限まで分散されます。
なので、まず初心者は日本の「日経225インデックスファンド」やアメリカの「S&P500インデックスファンド」または全世界に投資する「世界株式インデックスファンド」などのインデックスファンドから始めるべきです。
次に②地域分散ですが、銘柄分散と同じように一つの国の株だけ持っていると、その国で何か起こった時に自分の資産に大きなダメージを受けます。
例えば、日本の株だけ持っていると、人口減少というリスクをモロに受けてしまいます。
人口が減るとその国の中で消費が減ります。ものが売れにくくなってくるという事ですね。
そうなると日本の経済は苦しくなりますが、世界の人口はこれからもずっと増えていく事が予想されていますので、全世界に投資しておけば全世界の経済成長をそのまま取り込むことが出来ます。
他にも国別でいうと戦争、デフォルト(債務不履行)、クーデター(内乱)、ハイパーインフレなど色々なリスクがありますが、全世界に投資していればそういったリスクも最大限減らせる訳です。
次に③時間分散です。何故これが必要かというと、今自分が持っている資産を株とかに一気に突っ込んでいくのはリスクが高いやり方だからなんです。
一気に突っ込むのではなくて、毎月とか毎週とか毎日とか決まったスパンで一定額を積み立てていくのが良いです。
そうする事によって、下手な高値掴みを避ける事が出来ます。
株などは必ず上がったり下がったりするので、投資を始めてから自分の資産が下がっていく事もあります。しかしなから、ずっと一定額買い続けていくスタイルなら、株価が下がった時はより多くの株数を買える事になるので全然問題はないです。
そして株価が戻ってくる頃にはもう自分の資産が増えているという事になりますのでリスクが軽減で出来ます。
もし、一気に自分の資産を突っ込んだタイミングがすごく株価が高い時で、その後下がってしまった場合、同じ金額を取り戻そうと思ったら株価が同値に戻るまで耐えなければならないのですが、一定額を積み立てていくスタンスであればその心配はありません。
この決まったスパンで一定額を積み立てていく手法を「ドルコスト平均法」と言います。この「ドルコスト平均法」を使う事で、株の高値掴みを避ける事が出来ます。
まとめ
①銘柄分散…インデックスファンドに投資する
②地域分散…日本、アメリカ、先進国、新興国、全世界などにバランスよく配分する
③時間分散…ドルコスト平均法→毎日、毎週、毎月など決まったスパンで一定額を購入していく。
投資においてはこのルールを守る事がポイントです。
「そんなの簡単じゃん」って思われるかも知れませんが、人はなかなかこのルールを守れません。
「こんなやり方かったるい」「もっと手軽に増える方法はないか」「もっと手っ取り早く結果が出る方法はないか」という様にルールを無視して、リスクの高い投資法に走ります。だから多くの人が投資で負けてしまうのです。
①~③のルールは絶対です。投資を始めるならこの3つのルールは絶対に守ると誓って始めて下さい。
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