資産運用を始めたいけど、絶対に損したくないからなかなか踏ん切りがつかないという方もいらっしゃると思います。
しかしながら資産運用にはリスク(価格変動・不確実性という意味であり、危険という意味ではありません)が伴いますので、必ずマイナスになる事はあります。
リスクについてはこちら→資産運用2020元本保証で増えるものを探してる方必見!リスクの概念から読み解く「そんなに甘いもんなんてない」!?
ただ、長い歴史から鑑みて初心者でもかなり高い確率で勝てる方法があります。
それはアメリカのS&P500というインデックスファンドに投資する事です。これは投資の神様ウォーレン・バフェット氏が自分の妻に勧めるというほど、お墨付きのある投資対象になっていますので間違いないかと思います。
でもただ闇雲に投資すれば良いというものではなくて、ちゃんとルールを守る必要があります。
多くの方がやりがちな失敗は「おっS&P500っていうのが儲かるのか?」と言って、いきなり自分の持っている資産のほとんどを突っ込んでしまう事です。
ところがリーマンショックに代表される様な、何とかショックはいつ来るか分かりません。明日かも知れませんし、来月かも知れませんし、来年かも知れません。
もし、自分の資金のほとんどを一気に突っ込んでしまった次の日にその何とかショックが来てしまったらどうでしょうか?
大きく減ってしまった自分の資産を見て落胆してしまうでしょう。「投資なんかやらなければよかった」と。
こういった失敗を回避する方法として一気には払わず、毎日とか毎週とか毎月とか決まったスパンで一定額ずつ積み立てていく方法があります。
皆さん「ドルコスト平均法」って聞いた事ありますか?
これは分散投資の一種で時間分散してリスクを軽減する手法です。
金融庁のHPから拝借してきました。
これから1年間12万円投資する予定で、最初のタイミングで一気に突っ込んだ場合と、毎月1万円ずつ購入していった場合で比較してみましょう。
まず12万円を一括で投資した場合、最初の月は一口10円なので12万円で12,000口買える事になります。
その後9月には一口2円まで低下しているので、12,000口×2円=24,000円とマイナス96,000円と大損です。目も当てられません。
12ヵ月目には一口5円まで回復しているので12,000円×5円=60,000円まで戻ってきますが、それでもマイナス60,000円です。
自分の資産がマイナス50%になってるので、平常心ではいられないですよね。
では、毎月1万円ずつ買っていった場合はどうなるかというと、9月まで一口の価格が下がれば下がるほど、購入個数が多くなっている事が分かります。
最初の月は一口10円なので10,000円で1,000口買えていますが、9月には一口2円まで下がっているので5,000口買えています。
一口あたりの価格が下がれば下がるほど、買える口数が多くなっていきます。
結果、1年間で買えた口数は27,123口となり、最終一口5円なので、27,123口×5円=135,615円となり、プラス15,615円となります。
不思議ですね。でもこれは下がっている時も買っているというのがポイントです。
多くの方は「価格が下がって戻ってきたら、投資した額が戻ってくるだけでしょ?」って思われるかも知れませんが、このドルコスト平均法を使う事で、価格が下がって戻ってくる頃には、皆さんの資産が増えています。
最初に言ったように投資する上で必ずマイナスになる事はありますが、マイナスになった時は同じ金額で買える量が多くなるので、一時的に自分の資産がマイナスになっても問題はないんですね。
早く増やしたいと思って一気に自分の資産を突っ込みたくなる気持ちはすごく分かりますが、それはリスクの高いやり方ですので、ドルコスト平均法を守ってじっくり長期的なスタンスで資産運用に臨んでもらえたらと思います。
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