金融庁のホームページでは、日本株式、世界株式、日本債券、世界債券に4分割するという一般的には超セオリーな方法が紹介されていますが実際のところはこの方法では高いリターンは期待できません。
こういったものは、金融庁もあまり責任を負いたくないので無難な内容になっています。文句を言われないような投資手法を勧めている訳ですね。自然と利回りは低くなります。
しかしながら初心者がもっとリスクが小さく、最大限リターンが取れる方法があるんですね。
特に人生100年時代と言われる昨今では積極的にお金を増やしていかないと、とてもじゃないですが老後お金がショートしてしまいます。
実際のところ今の金利状況で日本債券は、リスクヘッジの観点から言っても、ほぼ保有する価値はありません。
ジェレミー・シーゲル著「株式投資の未来」にはこう書いてあります。
株式は保有期間が長ければ長いほど、リスク(変動に関する不確実性)が小さくなります。株式を長期保有した方が債券を持つより効果的です。
また、債券と株式の過去200年の値上がりもグラフで見てみると…
運用期間が長くなれば長くなるほど債券より株式を保有した方がメリットが高い事が分かります。グラフ上は大差ない様に見えますが、グラフの縦軸の単位がどんどん大きくなっているので、結構大きな差になります。
確かに株式が下がった時は、一般的には債券価値が上がり、資産のプロテクターの様な役割を果たすかも知れませんが、上がり方は微々たるものであり、株価が下がった時にたくさん買えるチャンスを債券に割いてしまっているので効率が悪いです。
米国債券もまた然りです。
また、日本株も個人的には保有する価値はないと思っています。
それは何故かというと、日本のGDPに問題があるからです。
GDPというのは、その国の中で生まれた付加価値の総数の事なんですが、分かりやすく言うとその国の中でどれだけお金が動いたか?経済規模を表す指標です。
このGDPは実際のお金の動きを数値化したもので、実体経済を反映しています。
GDPと株価の関係について投資の神様ウォーレン・バフェット氏は次の様に解説しています。
「株式の時価総額は長期的にその国のGDPに収斂する」
では、アメリカのGDPと株価、日本のGDPと株価の関係を見てみましょう。
リーマンショックの時に若干減少はあるものの、基本的に右肩上がりで上がっています。
では、続いて株価(S&P500)です。
多少、上下はしますがこちらも基本的には右肩上がりで上がっています。
続いて日本のGDPです。
1990年にバブルが崩壊したぐらいから、あまりGDPが伸びていません。
続いて日本の株価はというと…
やはりGDPが伸びていないので株価も伸びていません。
しかもこれから日本は人口が急激に減ります。私個人的には経済が縮小していく日本に投資する価値はないと考えます。
ここ2~3年は日本株が伸びて儲かった人もいるみたいですが、これはGPIFや日銀が大量に株を買って買い支えしているだけで、決して日本の経済が良くなった訳でありません。
投資の神様ウォーレン・バフェット氏は一般投資家に次の様に説いています。
「資産の90%をS&P500インデックスファンドに、10%を短期国債(米国債の事)に積立て投資しなさい」
前述の様に
・日本債券はやる価値がない
・日本の株も長期的にみると先行きが怪しい
・債券自体株式より圧倒的に利回りが悪い
と考えると、バフェット氏の言葉は非常に理にかなった内容になっているかと思います。
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