多くの日本人はお金持ちになるための最善の方法は給与所得を上げる事だと信じて止まないのですが、これは完全に間違えています。
よくニュースで年収1,000万円でも貯蓄ゼロなんて言うのをよく聞くのではないかと思いますが、これを聞く限り年収の高さとお金持ちになるのには因果関係が薄い事が分かります。
何故、年収1,000万円もあるのに何故お金が貯まらないかというと、お金が入ってきた分、出ていくからです。
年収1,000万円だから年収1,000万円の暮らしをしても良いと勘違いしてしまうんですね。
年収1,000万円に見合った高級車、年収1,000万円に見合ったブランド品の洋服やブランド時計、年収1,000万円に見合った高級住宅地に高級住宅。
人は年収に見合った生活をしてしまいます。
何故かというと人間「見栄」を張りたいんですね。
「人からうらやましいって思われたい」、「リア充って思われたい」がために良い暮らしをしてしまいます。
ところが億万長者になれる人は考え方が根本的に違います。
「貯金生活を続けていく上に、一番障りになるものは虚栄心である。いたずらに家柄を誇ったり、いままでのしきたりや習慣にとらわれることなく、一切の見栄をさえなくすれば四分の一天引き生活くらいは誰にでも出来るのである。自分の値打ちが銀もしくは銅でしかないのに、暮らしの方は金にしたい。金メッキでもよいから金に見せかけたい。こういった虚栄心から多くの人は節倹出来ないのである。」
→本多静六【私の財産の告白】より
「彼ら(億万長者)は、お金の心配をしなくて済む事の方が、世間体を取り繕うよりもずっと大切だと考える」
→トマスJスタンリー、ウィリアムDダンゴ【となりの億万長者】より
如何でしょうか?本当の億万長者は「見栄」を張らないのです。一方、貧乏人は貧乏と思われたくないがために「見栄」を張ります。貧乏人は貧乏人なりの生活をすれば良いのに虚栄心(自分の実力以上に見せようと意地をはる心)が邪魔してしまうんですね。
また、となりの億万長者には次の様も書いてあります。
「億万長者を3つの言葉で表すと『倹約』『倹約』『倹約』である」と。
お金持ちって意外と倹約家が多いんですね。ある意味ケチとも言えます。
特に先ほどの本多静六氏は四分の一天引き貯金で巨額の資産を築いた事が有名で、先に手取りの1/4を貯金してそれを投資に回します。そして、残りの3/4で生活するのです。つまりもう1/4は始めからないものとして生活するんですね。
年収1,000万円あるから、1,000万円使ってしまう。でも750万円しかないなら、750万円しか使えないといった具合です。
ポイントは先に貯金するという事です。後に貯金しようなんて考えないで下さい。人間は自分に甘いです。
「今月貯金できなかったら来月は倍貯金しよう」と思っても、来月また同じことを言ってるでしょう。
収入が3/4しかないなら、3/4で暮らすためのアイデアが色々湧いてきます。お金を使いすぎてしまう人は、一旦1~2ランク下の生活に戻さなければなりません。
スマホを3大キャリアから格安スマホに変える、生命保険(特に大手生保の保険料は高い)・損害保険を見直す、電気ガス水道を見直す、無駄な習い事はやめる、洋服はファストファッションにする、モノを買う前に1年後それを使っているかどうか考える等色々やれる事はあるはずです。
どれだけ資産運用の知識が付いたとしても、元手がなければ何ともなりません。
ポイントは「収入と支出の差」です。これを如何に作るかであって、決して給与所得の高さではありません。
そして、その差を最大限資産運用に回す事がお金持ちになれるかどうかの秘訣です。
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