投資・資産運用をやりたいけど勉強してからじゃないと危ないんじゃないか?やりたいけど何から勉強したら良いか分からないという事で、なかなか実行に移せない方も多いかと思います。
でも、勉強しないと危ないとか、勉強してからじゃないと始められないというのは変な先入観で、事前の勉強は全く必要ありません。
本を読んだだけで勝てるなら全員勝てます。残念ながら投資はそんなに甘くありません。長く険しい道のりを歩まなければなりません。
しかも私が数百と読んだ資産運用の書籍の中で、日本人が書いた本で本当に良いものは数冊ぐらいしかなありませんでした。一見内容的に良いものもありますが、ほとんどがアメリカ人が書いた書籍の内容をそのままパクっているケースが多く、日本人が書いた投資に関する書籍はほぼ読むに値しません。「この内容あの本で読んだな」っていうのはよくあります。
投資の雑誌などは論外です。断言します、あの手の雑誌は読めば読むほど負けます。「10倍株を探せ!」「最強日本株はどれだ?」みたいなタイトルに魅かれるかも知れませんが、一切読まなくて良いです。本当にお金の無駄です。そもそも投資に対してしっかりとした芯があるなら、そんなに毎月毎月提供する情報もないはずです。雑誌を売りたいがためにどうでも良い情報やもっともらしい情報を載せて購買意欲を煽っているだけです。私は一切のその手の雑誌は読みませんが、十分すぎるほどに投資で利益を得ています。
私が投資をするにあたって参考にしたのは、投資の神様ウォーレン・バフェット氏が一般投資家に向けてアドバイスした次の言葉です。
「S&P500インデックスファンドに積立て投資をしなさい」
ちなみにバフェット氏自身はS&P500インデックスファンドはやっていません。何故かというと、バフェット氏自身は集中投資をしていて、S&P500インデックスファンドみたいに過度の分散はしません。※S&P500インデックスファンドはアメリカの格付け会社スタンダード&プアーズ社が選定するアメリカの企業上位500社で、このS&P500インデックスファンドに投資すると自動的に500社に資産が分配されることになり、相当分散効果が働きます。
バフェット氏は自身の投資スキルと一般人の投資スキルが違う事は分かっていて、一般人が自分の投資方を真似できない事から、一般人にはS&P500インデックスファンドを勧めている次第です。
初心者が投資をする上で分散投資が重要になってきます。
分散投資とは…
①銘柄分散
②地域分散
③時間分散
の3つの事を言います。
①のの銘柄分散ですが、これが何故必要かというと、例えば皆さんが気に入った会社があったとして、その会社の株式に全財産を投入したとします。仮にその会社が潰れてしまった場合、資産が0になってしまします。
では、2社に半分ずつ財産を分けて投資したらどうでしょうか?1社潰れた時の損失は50%です。同じ様に3社なら33%、4社なら25&、5社なら20%、10社なら10%、100社なら1社潰れた時のダメージは1%となります。
この様に銘柄を分散すればするほど、会社個別の倒産リスクや業績悪化リスクを軽減する事が出来ます。
②の地域分散ですが、一般的には日本、先進国、新興国などに分ける事で、その国固有のデフォルトリスク(債務不履行リスク)やカントリーリスク(戦争とか革命とか政情不安)が軽減されるとされています。が、初心者はとりあえず世界の経済の中心であるアメリカから始めた方が良いです。
アメリカは世界的な企業をたくさん抱えていますので、世界の人口が増えれば自然とアメリカの会社は全体的に業績は上向いていきます。
一方、日本は今から急激に人口が減っていく事が予想されていて、高い経済成長率は期待できませんので投資する事自体お勧めしません。資産の中に組み込んだとしても10%前後が良いかと思います。決して日本株を資産の中心にしない事です。ちなみに私は一切日本に投資しておりません。なので必要ないです。
③の時間分散ですが、バフェット氏が積立て投資をしなさいと言っている様に、とても重要な要素です。
仮に皆さんが今から1年間投資をする予定で、予算は12万円あるとします。
その12万円を最初のタイミングで一括投資した場合と、毎月1万円を12か月投資した場合の2パターンを比較してみましょう。
まず、最初のタイミングで一括投資した場合ですが、最初の1月は一口10円なので、120,000円÷10円=12,000口買えます。
その後一口の価格はみるみる下がり、9月にはどん底の一口2円まで下がります。この時点の資産価値は12,000口×2円=24,000円でマイナス96,000円となります。相当凹みますね。
最終の12月には一口5円まで戻っていますが、それでも12,000口×5円=60,000円でマイナス60,000円です。精神衛生上よろしくないです。
では、毎月1万円ずつ投資した場合を見ていきましょう。
最初の月は一口10円なので10,000円で1,000口買えます。その後一口の価格が下がるにつれ、購入口数がどんどん上がっている事が分かります。一番下がった9月には10,000円で5,000口買えています。
最終的に何口買えたかというと27,123口で、最終の12月は一口5円なので、27,123×5円=135,615円となり、一口の価格は最初の半値までしか戻っていないにも関わらず、+15,615円となり、増えていますね。
不思議な感じがしますが、これは価格が下がった時も買っているというところがポイントですね。
一口の価格が下がった時はたくさん口数が買えているので、価格が戻った頃にはお金が増えています。
この手法を「ドルコスト平均法」というのですが、バフェット氏はこのドルコスト平均法について次の様に解説しています。
設問1
あなたは死ぬまで毎日ハンバーガーを食べ続けたいと思っているが、牛肉の生産者ではありません。
牛肉の値段は高い方がいいですか?安い方がいいですか?
→答えは言うまでもなく、安い方がいいでしょう。
設問2
あなたは今後5年間の収入のある部分を貯蓄し続ける予定で、それを株式投資に振り向けます。
株価は高い方がいいですか?それとも安い方がいいですか?
→今度は多くの人が答えを間違えます。自分たちは当分株式を買い続ける立場なのに、株価が上昇すれば元気になり、下落すれば意気消沈するのです。これでは、これからハンバーガーを買いに行くのに値上がりを歓迎するのと同じで全くバカげています。株価が上がって喜ぶのは今から売ろうとしている投資家だけで、買い続けようとするなら下がり続ける方を喜ぶべきなのです。
どうでしょうか?株価が下がる事を極端に恐れる方がいますが、下がっても全然問題ないですし、特に投資を始めてすぐの頃はむしろ下がってくれた方が良いのです。
そして一度積み立てたお金は老後まで一切取り崩さない様にして下さい。そうすれば皆さんのお金は複利の効果で爆発的に増えているはずです。
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まとめ
①S&P500インデクスファンドに
②毎月積立て投資をして
③老後まで一切取り崩さない
このルールを守れば勝てますので、事前に勉強する必要はありません。
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