よく投資は、金融機関やマスコミが煽っているだけで、本当は必要ないのではないか?というのをよく聞きます。
確かに絶対やらなければならないか?と言われると、やらなくてもいいかも知れませんね。
でも、人生を謳歌したいか?したくないか?っていうところでいうと投資は必須になります。
皆さんトマス・ピケティ氏をご存知ですか?
「21世紀の資本」という書籍を出した人なんですが、ピケティ氏はこの書籍の中でこう言っています。
r > g
何のこっちゃ?と思われるかも知れませんが、rはリターン、gはグロースを意味します。
リターンは投資家が株から得られる配当などを意味し、gは経済成長率の事で、皆さんの給料の伸びの事を意味します。
つまり、「皆さんが会社からもらっている給料の伸び率よりも、投資家が会社から持っていく配当金の伸び率の方が大きいですよ」と言っている訳です。
なのでピケティ氏は、「資本主義の世界では格差が広がっていくんですよ」という事をこの書籍で紹介した訳です。
では実際、給与の伸びと、配当の伸びはどれぐらい違うかというと、先進国の給与の伸びが年1~2%なのに対して、投資家が持っていくリターンは年4~5%とピケティ氏は言っています。
1~2%と4~5%だと言う程格差は広がらないんじゃないの?って思いませんでしたか?
でもグラフで見ると全然違います。
想定として大卒22歳の人の給与とその時の投資家がもっていくリターンを100として、定年の65歳まで43年経過時点の数値を比較しています。
結構差が出ますよね?43年間で約4.2倍の差が出ます。
でもなんか投資家のリターン最後反りあがってない?って思いませんか?
投資家のリターンは複利で雪だるま式に増えていくのに対して、給与の伸びは一定額になります。
なので時間が経てば経つほど、労働者と投資家の間には差が広がっていきます。
ピケティはこういった理由で、格差が広がっていく事を証明した訳ですね。
さて最初の話に戻りますが、給与所得だけではなかなかお金に余裕のある生活を送る事は難しい事が理解出来ます。お金に余裕のある生活を送りたいのであれば、労働者(青色の線)ではなくて、投資家(オレンジ色の線)にならなければいけないのです。つまり、投資をしなければならないという事です。
投資家にならない場合は、年金がもらえなくなると言われている昨今、労働者として一生働き続けなければなりません。
なので人生を謳歌したければ投資は必要になるし、ずっと働き続けるだけの人生が良いなら投資はしなくても良いと思います。
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